沖縄の魅力を世界へ発信しようと、イタリア出身でテレビなどで活躍する料理研究家のベリッシモ・フランチェスコさん(42)と、同じくイタリア出身でアパレル輸入コンサルタントのムセール・アンドレアさん(36)が、沖縄の食文化やライフスタイルなどを紹介する動画の撮影に取り組んでいる。動画は今月にもベリッシモさんの公式Youtube(ユーチューブ)チャンネルなどのSNSで公開する。動画のシリーズ化も視野に入れており、新型コロナ収束後の海外誘客を狙う。
空手家でもあるベリッシモさんは、子どもの頃から空手関係で何回も沖縄を訪れたことがあるという。「近年、外資系ホテルの相次ぐ進出などで沖縄への海外客が着実に増えてきた。コロナ収束後も増加する見込みで、今は沖縄を海外へPRするいいタイミングだ」と述べた。その上で「沖縄は素晴らしい土地だが、海外向けにまだうまく取り上げられていない」と指摘する。
動画は来日20年以上という自身の経験を生かし、国内客から富裕層を含めた海外客まで幅広い客層に沖縄の魅力を伝えていく。せりふを事前に決めず、その場で感じ取ることで収録するという。使用言語は主に日本語だが、場面によってイタリア語も使う。英語の字幕挿入も検討する。
今回の動画配信を協力するムセールさんは、2008年10月から約1年間琉球大学に留学していた。「弁論大会で沖縄の観光大使になると言い切った。それを実現させるため、今回の企画に全力で協力する」と説明した。
両氏は7月から県内で撮影を始めており、10月下旬も沖縄での新発見や施設紹介のために来県した。 (呉俐君)
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