渡嘉敷島に大量軽石、沖縄本島へのフェリー欠航 高速船も1便だけ


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軽石が漂着し、定期船が欠航するなどの影響が出ている渡嘉敷港=6日午前10時ごろ、渡嘉敷村渡嘉敷

 沖縄県渡嘉敷村の渡嘉敷港で5日、早朝から港内や船着き場、小型船舶陸揚げ用スロープ付近に大量の軽石が漂着しているのが確認された。5、6の両日、島と沖縄本島を結ぶフェリーや高速船にも影響があり、減便や欠航となっている。

 「フェリーとかしき」は、通常は午後3時半渡嘉敷島発の便が、5日は午後0時30分に繰り上げ出港し、6日は欠航となった。高速船「マリンライナーとかしき」は、船着き場の船溜まりが軽石で埋め尽くされているため5日は専用バースが使用できず、フェリーバースに変更して運航し、6日は午前に出航した往復1便のみの運行となった。

 渡嘉敷港では10月21日ごろから軽石が漂着し、渡嘉敷村は24日から業者に軽石の撤去を依頼。作業を進めていた最中、11月5日の早朝、軽石の大量の漂着を確認した。村の旅客船の渡嘉敷港の離発着に影響があるとし、村では5日の早朝から業者や役場職員などが緊急に軽石の撤去作業に追われた。

 漁船やレジャーボートも業務を休止せざるを得ない状況となっており、今後の船舶の運行にも影響が出る可能性がある。
(米田英明通信員)


 

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