【水中写真と動画】軽石の層ぎっしり「流氷の海を潜るよう」 沖縄・辺士名漁港


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この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 大量の軽石が滞留している沖縄本島北部・国頭村の辺士名漁港で、海中の様子を本紙写真映像部の高辻浩之記者が撮影した。海面から約10センチまで軽石が層状にびっしり浮かんで、港内一帯を覆いつくしていた。

【潜水ルポ】サンゴの海真っ暗…洞窟の中のよう

 高辻記者は水中の様子について、「流氷の下を潜るような危険を感じた。周囲はほとんど目の前しか見えず、水面に顔を出す際は、手を上げて石をかき分け、水面に手が出るか確認してから浮上した」と語った。

 水中では、漁船などの周辺の海中を漂う小さな軽石や、日光を遮断する軽石の下を泳ぐ魚の姿も。水深約2メートルに生息するサンゴの上に石が積もっているのも確認された。

水深約1㍍の海中から見上げた海面を覆い尽くす軽石=26日、国頭村の辺土名漁港(高辻浩之撮影)
水深約1・5㍍に生息するサンゴ(下)の上を覆い尽くし、日光を遮断する大量の軽石=26日、国頭村の辺土名漁港(高辻浩之撮影)
水深約2㍍に生息するサンゴ(左)の上を覆い尽くし、日光を遮断する大量の軽石(奥)=26日、国頭村の辺土名漁港(高辻浩之撮影)
海面から約10㌢まで滞留し港内一帯を覆い尽くす軽石=26日、国頭村の辺土名漁港(高辻浩之撮影)
海面付近を軽石が漂う水深約1㍍の海中=26日、国頭村の辺土名漁港(高辻浩之撮影)

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