伊江、船便の半数欠航 本部港に大量の軽石


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軽石が大量に漂着した本部港に入港・接岸した伊江村営フェリー=9日午前9時前、本部町

 【本部・伊江】本部町の本部港に9日午前、軽石が大量に漂着しているのが見つかった。この影響で、同港と伊江村の伊江港を結ぶ村営フェリーは4往復8便中、半数に当たる日中の2往復4便が欠航した。10日以降も軽石の漂着状況などをみながら運航を判断する。

 伊江村や本部港管理事務所によると、8日午後5時の本部発伊江行きの最終便の出発時には本部港内に軽石はほとんどなかったが、9日朝、岸壁周辺に大量に浮いているのが見つかった。北東の風から北西の風に風向が変わり、一夜で漂着したとみられる。

 9日午前9時の1便出発時は、フェリーを取り囲むように幅20~30メートル、奥行き約200メートルにわたって軽石が海面を覆った。フェリーは軽石をかき分けるようにして出港。軽石の漂着状況をみながら、最終便は運航を再開した。村営フェリーの乗組員は「北西の風が当分続く。軽石がこれ以上増えたら、村民の生活に影響する」と心配した。


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