チーム緑ヶ丘から新団体「#コドソラ」へ 米軍部品が落下した保育園の保護者「飛ばないで」訴え続ける


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新団体結成を発表する「チーム緑ヶ丘1207」の宮城智子会長(右から2人目)ら=10日、那覇市の県庁記者クラブ

 2017年12月に米軍ヘリ部品落下事故が発生した宜野湾市の緑ヶ丘保育園保護者らでつくる「チーム緑ヶ丘1207」は10日、県庁記者クラブで会見を開き、来年1月から新団体「#コドソラ」に移行することを発表した。同保育園のほか同市の普天間小学校、普天間第二小学校なども対象に、上空の米軍機飛行禁止を求めて活動を続ける。

 緑ヶ丘保育園の部品落下事故当時に最年少だった1歳児クラスの園児が来年3月に卒園する中で、周辺での米軍機の飛行が続いていることから、新団体に移行しての活動を決めた。会見で宮城智子会長は「『#コドソラ』は『子どもの空を守りたい』という意味だ。子どもたちが成長しても声を上げ続けねばならない」と語った。

 書記の与那城千恵美さんは「チーム緑ヶ丘1207」での活動を「私たちは子どもとの大切な時間を削って活動してきた。(沖縄防衛局などへの要請で)子どもの命への危機感に差があると感じている」と振り返った。「(飛行禁止の)要望が守られ、子どもたちが安心安全に学校へ通い、遊び、学ぶことが活動のゴールだ」と強調した。

 現在は同保育園の保護者と元保護者9人が参加している。緑ヶ丘保育園と普天間、普天間第二の両小学校の保護者以外でも、学校上空の米軍機飛行に不安を持つ人に参加を呼び掛けている。問い合わせはkodosora20220101@gmail.com
 (塚崎昇平)


 

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