【東京】松野博一官房長官は22日午前の会見で、米軍キャンプ・ハンセンで新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生している件で、同日午前までに215人の感染者が確認されていると明らかにした。日本側の協力を得て、陽性者の感染がオミクロン株かどうか変異株検査を実施するとした米側の回答も明かした。
松野氏によると、米側はキャンプ・ハンセンで確認された陽性者の検体を米本国に送り、ウイルスの種類を判別するためのゲノム解析を実施するとしている。
また、キャンプ・ハンセンに所属する海兵隊員が21日未明に道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で現行犯逮捕された事件を受け、「地元の皆さまに大きな不安を与えるものであり、遺憾だ」と述べた。21、22日の両日に外務省を通じて米側に「遺憾の意」を伝え、綱紀粛正と再発防止を申し入れたという。
松野氏は「今後とも米側に対し、隊員の教育や綱紀粛正について、さらなる努力を求めていくとともに、地域の皆さんに不安を与えることがないよう、日米間で協力をして事件・事故の防止に全力で取り組む」と強調した。
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