バス運行状況、グーグルマップにリアルタイムで ヤンバル急行が公開


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 那覇空港と本島北部間を運行するやんばる急行バス(今帰仁村、宮城勇代表社員)は13日から、バス運行に関する遅延や車内の混雑に関するリアルタイム情報を公開し、地図アプリ「グーグルマップ」への提供を始めた。

 同社によると、県内バス会社で自社サイトに公開する事例はあるものの、グーグルマップへの提供はコミュニティーバスを除き初めて。認知や利用度の高いアプリを活用することで、バスの利便性向上を図りたい考えだ。

 やんばる急行バスのリアルタイム情報は、国内外の公共交通情報のファイル形式「GTFS」に収めて公開する。同形式はグーグルマップでも採用されており、経路探索時に、バス運行の遅延や混雑についてリアルタイムの情報が反映される。

 同社は情報をホームページで公開する。教育機関や行政による公共交通の研究などに役立ててほしいとしている。同社の谷田貝哲氏は「到着時間が分かれば、有効に時間を活用できる。こうした取り組みを通して、バスの利用者が増えてほしい」と話した。
 (小波津智也)