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マグロが海に落ちている!生け捕りにした夫婦のその後は…<ニュースその後>


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子

 2021年に琉球新報デジタルで最も読まれた記事は「『マグロが海に落ちている』70キロの大物、ドライブの夫婦が発見 素手で生け捕り」(7月7日配信)だった。

 那覇市の石崎豪さん(42)、ゆかりさん(47)夫婦は7月4日、ドライブ中に本部町浜元の海岸で体長1・63メートル、推定70キロのマグロが落ちているのを発見、素手で生け捕りした。このニュースは琉球新報デジタルや紙面だけでなく、テレビにも取り上げられ、夫婦は一躍「時の人」となった。
 

生け捕りになった体長1・63メートル、重さ推定約70キロのマグロを持つ石崎豪さん=7月4日、本部町(本人提供)

 「いろんな人から『マグロちょうだい』『こんなことってあるの?』と連絡が来た。電話がありすぎてよく覚えていないくらい」と豪さんは笑う。全国放送のバラエティ番組からも出演依頼があったが、緊急事態宣言中だったため、出演はかなわず。「どんな格好していこうか考えてたんだけど」と少し残念そう。

 車の後部座席にブルーシートを敷き、そこにマグロを置き、エアコン全開にして運んだ。帰宅する道中、ゆかりさんはずっと笑っていたという。「後ろを見るとマグロがいる。こんなのないでしょう。おかしくて仕方なくて」

 

持ち帰ったマグロは屋上でさばいた

  家では近くに住む親きょうだいが集合し、マグロの到着を待っていた。豪さんは釣りが趣味のため道具は一通りそろっている。おいっ子たちと屋上でさばき、取れたてを刺身で食べた。翌日は沖縄天ぷらに調理し親戚一同で食べた。それでも食べきれない量のマグロは業務用の冷蔵庫に保存。連絡をくれた友人、知人に取りに来てもらい、2週間ほどですべてなくなった。

 「とれたての刺身はとてもおいしかった。だけど3日目から飽きてしまった」とゆかりさんは苦笑い。「しばらく他の魚の刺身も食べなかった」と明かす。

(左から)愛犬を抱く石崎豪さん、おいの琉煌さん、妻のゆかりさん=12月、那覇市首里

 2021年はどんな1年だったのか。「二人目の孫も生まれた。だけどやっぱりマグロかな」と二人は声をそろえる。新型コロナウイルスの感染拡大で、2021年も我慢を強いられた1年だった。「来年はマスクを外していろんなところに出掛けられるといい」と期待を込めた。マグロをさばくのを手伝ったおいっ子の琉煌(るお)さん(12)は「来年はカジキかサメを釣って」とおじさんにリクエストした。

(玉城江梨子)

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