沖縄県は30日、新型コロナウイルスの陽性者が新たに50人だったと発表した。前日の感染は27人で、2倍近くに増えている。先週の木曜は25人。新たな感染者が50人を超えたのは9月30日以来3カ月ぶりとなる。新規感染者の累計は5万618人となった。
直近1週間の人口 10 万人当たり新規感染者は11.38(前日9.97)で10人を超え、6日連続で全国 1 位だった。2 位は群馬で5.26。全国平均は1.48(1.34)。
自宅療養中は24人(前日21人)。入院調整中34人(前日17人)。入院中は83人(前日73人、前々日68人)と増加が続いている。そのうち中等症は42人(前日33人)で、7日連続20人を超えた。重症者は0人だった。
保健所別では、中部が30人と最も多く、北部が8人、那覇と南部がそれぞれ6人だった。中部保健所管内にはオミクロン株の感染やクラスターが発生している米軍キャンプ・ハンセンや嘉手納基地もある。
また県はこの日午後に、玉城デニー県知事の記者会見で、米軍基地関係の新たな感染は45人と発表したが、基地別の内訳は分析中。
記者会見で玉城知事は、直近の感染者28人がオミクロン株や疑いなどで、中部の新規感染者の58%にあたるとし、オミクロン株の市中感染について「始まっていると思う」と述べ、予防策の徹底を呼び掛けた。
(いずれも速報値)
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