岸本洋平さんの出発式は市宮里の白銀橋交差点で開かれた。岸本さんが到着し、届け出順は1番だと報告されると、太鼓が鳴り拍手が湧いた。
「子どもたちの将来のため、新基地を認めるわけにはいかない」。岸本さんが力強く第一声を上げると「そうだ」と声が飛び、指笛が鳴った。ガンバロー三唱で気勢を上げた後「ようへい、ようへい」のコールが響く中、遊説に繰り出した。
地元の宇茂佐では、玉城デニー知事と共に演説。市長を務めた父建男さんと重ね合わせ「はっきりものが言える政治が必要だ。誇りある名護を築く」と力を込めた。
伊差川では、国道58号を通過しながらクラクションを鳴らし応援する運転手らに、家族と一緒に手を振った。「原点は市民生活。より良いものにする」との訴えに、40代女性は「待機児童を解消してほしい」と願った。
辺野古では新基地建設阻止をあらためて誓った。区民の70代男性は「騒音や事故を引き起こす新基地建設を止めてほしい。国のいいなりではなく、強く主張できる市長を望む」と求めた。