岸田首相「市長と連携し振興に取り組む」 名護市長選の現職勝利に 辺野古は触れず


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
国会議事堂(資料写真)

 【東京】23日に投開票された名護市長選と南城市長選で与党系候補が当選したことについて、岸田文雄首相は24日の衆院予算委員会で、「地方自治体の首長の選挙結果について政府の立場から結果を述べることは控えたい」と述べるにとどめた。西銘恒三郎沖縄担当相は、「住民の意思を謙虚に受けとめたい」と述べた。

 宮崎政久氏(自民)への答弁。

 岸田氏は、宮崎氏から選挙結果についての受け止めを問われ、「一般論」と前置きして「地方自治体の首長選挙は住民の方々にとって身近な事柄が争点になる」との見方を示した。名護市長選については、米軍普天間飛行場の移設問題には触れず、「北部地域の振興を沖縄振興における重要な課題と位置づける」とした。

 名護市を含む北部の振興について「重要な課題だ」とし、「引き続き市長とも連携しながら、名護市、北部振興に取り組んでまいりたい」と強調した。

【関連記事】

▼名護市長選 渡具知氏の勝因は?岸本氏の敗因は?

▼【一問一答】渡具知氏「辺野古、裁判の推移見守るしかない」

▼市民には基地止める選択肢ないまま 熊本博之(明星大教授)

▼「1ミリもぶれない」「辺野古」反対候補の落選に玉城沖縄知事

▼「オール沖縄」の退潮鮮明…玉城知事の再選へ黄信号 名護、南城市長選で2敗

▼南城市長に古謝氏が返り咲き 現職の瑞慶覧氏に1689票差