米軍、伊江島に最新ロケット砲か 「HIMARS」演習で展開


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伊江島灯台付近に展開された米軍の高軌道ロケット砲システム「HIMARS」とみられる機材=1月31日(名嘉實村議提供)

 【伊江】米海兵隊が最新鋭の高機動ロケット砲システム(HIMARS=ハイマース)とみられる機材を、伊江村に展開していたことが分かった。名嘉實村議が1月31日に伊江島灯台付近にある2基を確認した。それぞれロケット弾らしき物が搭載されていた。

 名嘉村議によると、31日にはHIMARSとみられる機材の上空付近を2種のヘリが交互に旋回したほか、ステルス戦闘機F35Bが通過する様子が確認できた。

 米海兵隊は3日、新たな作戦構想「前方遠征基地作戦(EABO)」に関連する演習を1月23~28日に、伊江島を含む県内各地で実施したと発表した。EABOの演習に伴い展開された可能性もある。本紙は在沖海兵隊に質問しているが、4日午後8時現在、回答は来ていない。

 HIMARSは長射程の阻止砲撃用に米陸軍が開発した装輪式の自走多連装ロケット砲。最大6発のロケット弾を搭載でき、射程距離は60数キロとされる。2016年に在沖海兵隊に配備された。

 (長嶺晃太朗、松堂秀樹)


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