防衛省統合幕僚監部が19日から実施している自衛隊統合演習(実動演習)の一環で21日午前、沖縄市の中城湾港新港地区に民間チャーター船「はくおう」が入港し、県外部隊の陸上自衛隊車両約80台を陸揚げした。装甲車やトラックのほか、対空ミサイル発射機とみられる車両も確認された。那覇駐屯地の陸自第15旅団は本紙の取材に「弾薬を積んだ車両はない」としている。
「はくおう」は21日午前8時ごろまでに中城湾港新港地区南側の岸壁に接岸した。船体後部のランプウェイを岸壁に接続し、隊員らの誘導に従って午前9時ごろから約1時間かけて車両を上陸させた。車両の大半には陸自の第42即応機動連隊(熊本県)の表記があった。午前10時ごろから、トラックや装甲車は港を出て沖縄市海邦町の県道85号を南下する様子が断続的に確認された。
今回の自衛隊統合演習では、県内では初となる民間港を利用した輸送訓練を実施している。19日には海上自衛隊の輸送艇が石垣港に入港し、与那国島の祖納港へ向かった。
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