那覇市の牧志公設市場衣料部・雑貨部と水上店舗の間にある「パラソル通り」のパラソル付きテーブルやいすが14日から使用中止となり、3月上旬に撤去される。衣料部・雑貨部の閉鎖を機に、市が撤去して原状回復することになった。パラソル通りで飲酒する人がいるため、設置した平和通り商店街振興組合も、市に撤去を要望した。
パラソル通りと衣料部・雑貨部の土地は市が民間から借りている。賃貸借契約は2021年度末で終了し、衣料部・雑貨部は2月末で閉鎖される。市は契約終了後もパラソル通りを通行できるよう契約相手に要望している。
市や平和通り商店街振興組合によると、パラソルなどは通行人が休憩できるよう、同組合が1998~99年ごろに市の補助を受けて設置した。いつ誰がパラソル通りと名付けたのかは不明で、同組合の饒平名康臣副理事長は「パラソルがあるので、いつしか『パラソル通り』と呼ばれるようになったのではないか」と話す。数年前からパラソル通りのテーブルを使い飲酒をする人が出始め、周辺事業者らから「撤去してほしい」と苦情が寄せられていたという。
10日にパラソルの下で友人と談笑していた、近所に住む女性(80)は「撤去すると聞いて驚いた。毎日のように訪れ、憩いの場だったので残念だ」と話した。 (伊佐尚記)
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