里親委託解除、結論出ず継続協議 夫妻発言の場を作るか未回答 沖縄県審議会


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 生後2カ月から養育していた児童(5)の里親委託を児童相談所に1月5日付で解除された那覇市の小橋川学さん(56)と久美子さん(55)夫妻が、児童の一時保護の委託先を夫妻にするよう求めている事案を巡り、県は10日、審議会で児童の今後の援助方針について諮った。有識者5人でつくる審議会は非公開で、県によると結論は出ず、継続審議となった。

 審議を担うのは、県社会福祉審議会の児童福祉専門分科会に位置付けられている審査部会。県青少年・子ども家庭課によると、小橋川さん夫妻が8日に玉城デニー知事に手渡した6万2629筆の署名や要請文を委員に見せるなどした。

 夫妻は審議会内で委員に直接意見を伝える場を設けるよう求めている。2人の発言の場を設けるかどうかについて、同課の担当者は「現時点では回答できない」と述べた。審議会の次回の日程は未定。


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