「会いたい」「悔しいしかない」母子死亡の浦添多重事故1年 現場で献花


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亡くなった故人を悼み、事故現場で手を合わせる男性 =11日、浦添市伊祖

 浦添市の国道330号伊祖トンネル付近で、ダンプカーが中央分離帯を乗り越え暴走し、那覇市の女性(当時26歳)と息子(当時1歳)が亡くなるなど、計5人が死傷した事故から11日で、1年となった。同市伊祖の現場には同日、親子を悼む人たちが訪れ、花を手向けていた。

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 お菓子やジュースが供えられた現場には、亡くなった男児と同年齢の子どもや親子連れが訪れ、静かに手を合わせる姿があった。

 亡くなった女性を知る男性は「悔しいしかない。運行管理を徹底し、二度と同じような事故を起こさないでほしい。一目だけでも、生前の(息子の)姿を見たかった」と肩を落とした。

 県警はダンプカーの男性運転手(61)と、ダンプカーを所有する産廃運搬業者の立件を視野に、捜査を進めている。


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