指定暴力団旭琉会の暫定代表に、幹事長で二代目照屋一家の永山克博総長が就任することが12日までに県警関係者などへの取材で分かった。2019年7月に富永清前会長が逝去し、約2年半にわたり会長が不在となっている。
2011年11月、富永前会長らが主導する形で、県内にあった四代目旭琉会と沖縄旭琉会が一本化し、「旭琉会」が発足した。富永前会長の死去後、県警は組織運営を巡る新たな抗争の勃発を警戒している。
関係者によると、北中城村の同会本部で10日、幹部会が開かれ、永山暫定代表の就任が了承。暫定代表を中心に同会の理事や役職を改め、今後の組織運営の足固めをするという。早い段階で理事長などの要職を選任し、組織内の世代交代を図っていくとみられる。
県警は「情報収集を徹底し、対立抗争の予兆が見られれば、県警の総力を挙げて対処するとともに、県民の安心安全な生活の確保に取り組む」としている。
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