浦添×北海道の特産ワイン発売 21年産、400本限定 ヤクルトV記念ボトルに


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浦添市の特産品である島桑と北海道の特産であるハスカップをブレンドした赤ワイン「ミュール・ドゥ・ソレイユ」

 【浦添】浦添市の特産品である島桑(桑の実)と北海道の特産であるハスカップをブレンドした赤ワイン「Mure de Soleil(ミュール・ドゥ・ソレイユ)」(税込み5500円)の「2021年もの」が14日から発売された。18年の生産開始から毎年100本の限定販売で、1日ほどで完売する人気商品だが、今回は400本販売する。

 ラベルにはプロ野球日本シリーズを制したヤクルトをイメージしたグリーンが使用されるなど記念ボトルになっている。また、ワインの増産を受け、今年から浦添市へのふるさと納税に対する返礼品として100本を用意する。

 フランス語で「太陽の桑の実」を意味するミュール・ドゥ・ソレイユは18年に浦添市と北海道厚真町の苫小牧工業高等専門学校との共同研究により完成した。「2021年もの」は、糖度の高い桑の実と厚真町の特産品で酸味の強いハスカップを「7対3」の割合で配合しており、渋みがなく爽やかでフルーティーな味わいとなっている。アルコール度数は8%で、通常のワインよりは低くなっている。

「ミュール・ドゥ・ソレイユ」をPRする浦添市の松本哲治市長

 ワインの増産は、2年前から島桑の作付面積を拡大したことと品種改良を加えたことにより実現。市の担当者によると、20年に500キロだった桑の実の収穫量は21年には3トンと6倍に増えた。今後も増産可能なため、ワインの売れ行きが好調だった場合はワインのさらなる増産も視野に入れる。

 「2021年もの」を既に試飲した松本哲治市長は「去年よりもフルーティーな印象。今年のワインはヤクルトカラーのグリーンラベルとなっている。ヤクルトファンにとっても、ファンでない人にとってもお買い得なワインだ」と太鼓判を押した。

 ワインの購入場所は浦添市伊奈武瀬にある市シルバー人材センター養蚕事業所。問い合わせは同事業所(電話)098(943)0623。
 (吉田健一)