ビックボスも来た!沖縄そばカフェが地域をつなぐ 就労支援、コワーキングスペースも 宜野座


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地域のつながりを生む拠点にもなっている「そばcafeホウオウボク」の仲田哲善代表(後列中央)と従業員ら=宜野座村惣慶

 【宜野座】宜野座村惣慶区の「そばcafeホウオウボク」(仲田哲善代表)が、沖縄そば料理店を軸としながら、さまざまな事業を手掛け、地域の事業や人をつなぐ「ハブ・ステーション」として展開している。

 仲田代表(47)が県内で住環境の総合支援を手掛けるレキオス常務を務めることから、不動産ビジネスのスキルやノウハウを生かした。異業種が複合的に連携することでさまざまなサービスが地域社会に循環する取り組みを開拓、実践している。

 店舗の住居部分は、就労継続支援B型事業所「ワーキングサポート・アニマート宜野座」に提供し、事業所が育てるネギをそばに使用するなど、相乗効果を生んだ。アニマート宜野座に無償で仲田代表の土地を貸し、販売目的で作物を育てる事業連携も合意した。建物の2階はコワーキングスペースとして一般に貸し出している。

そばcafeホウオウボクを訪れた新庄剛志さんと、仲田代表の母スミ子さん

 「働く人に合わせた仕事環境を提供する」という理念に基づき、運転免許を返納した人、子育て中の人が働きやすい勤務体制も組んだ。新年度からは「宜野座村配食サービス事業」で、65歳以上の独居世帯等への弁当配食も始まる予定だ。漢那区でキャンプ場の計画(レキオス・沖縄ヤマハ共同事業)も進行しており、村内で福祉関係の事業も構想中という。

 “本業”のそばでも、厨房で地元の女性や仲田代表の母スミ子さんなどが調理を担い、熟練の腕で愛情たっぷりの味を提供する。昨年は阪神タイガースのキャンプを視察した現日本ハム監督の新庄剛志さんも評判を聞いて訪れた。

 仲田代表は「観光客はもちろん、地元の方々に食べて喜ばれるお店でありたい」と地域への貢献・恩返しを生きがいに、さらなる意欲を見せた。
 (池辺賢児通信員)


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