ロシア連邦はウクライナへ軍事侵攻を開始した。沖縄県は県民を巻き込んだ地上戦を経た経緯から恒久平和を希求し発信してきた。戦後77年を経た現在でも、戦争に起因する問題を抱え今日に至っている。今回の侵攻は許しがたい蛮行で強い憤りを覚える。
自国主義を推し進める軍事行動が紛争問題を抱える国々の前例となり、自国主義を追求した武力行使の波及を強く憂慮する。特に、国境に隣接する離島を抱え広大な領海を有する本県が、不測の事態に巻き込まれることを強く懸念する。
沖縄県議会は先人の苦難と教訓をもとに、我が国と世界の平和と発展に資するために東アジアの平和創造拠点づくりに努めることを宣言し、ウクライナの主権及び国民の命が脅かされている事態を憂慮し強く非難する。同時に国際社会の結束と協調で平和的な手段による早期解決を求めるとともに、ロシアが一刻も早く国連憲章に立ち返り、早期停戦し、ウクライナから軍を撤退させ、世界平和を担う常任理事国としての義務を果たすことを強く求める。
ロシア大統領、駐日ロシア大使充て
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