沖縄でも「戦争反対」「身近な危機」ウクライナ侵攻に抗議デモ


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ロシアのウクライナ侵攻に抗議する人たち=27日午後、那覇市

 ロシアのウクライナへの軍事侵攻に抗議しようと、県民有志の呼び掛けで集まった人たちが27日午後、那覇市おもろまちの市上下水道局前や、辺野古新基地建設が進む名護市でデモ活動を実施した。若者や家族連れが集まり、反戦や平和のメッセージを掲げて道行く人に訴えた。デモは世界各地でも行われた。

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 那覇市のデモを呼び掛けたのは団体役員の小松直幸さん(43)=同市。「戦争は罪のない人が犠牲になる。誰かがやらなければ」との思いで、SNSなどで参加を募った。家族3世代や、呼び掛けに応じて飛び入り参加した若者もいた。

 沖縄市の実家に里帰り中の新垣さくらさん(26)=オランダ在住=は、手作りしたというウクライナ国旗と同じ色の、ハート形の編み物を身に付けて参加した。「結婚してオランダにいるが、ウクライナとのつながりがある人もいて身近な危機に感じる。人ごととは思えない。戦争には反対だと言いたい」とメッセージを掲げた。

 名護市では市民らが「NO WAR」などと書かれたプラカードを掲げた。辺野古に住む金城武政さん(65)は「侵略は許されない」と訴えた。
 (仲村良太、長嶺晃太朗)


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