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「不安」だった2年間 一陽来復を願うガイド業界 沖縄通訳案内士会会長・マーシュゆかり<仕事の余白>


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マーシュゆかり氏

 沖縄通訳案内士会(OIGA)は1月の総会で、日本通訳案内士団体連合会(通団連)への加盟を決定した。通団連は、インバウンドを支える通訳案内士の声を観光行政に提言することや、通訳案内士の地位向上、業務機会確保などを主な活動目的として、北海道から沖縄までの通訳案内士団体が結集した組織だ。

 通訳案内士業界を取り巻く状況はこの2年「不安」でしかなかった。国際観光復興の道筋がいまだ不透明な日本ではあるが、民間外交官とも言われるやりがいに満ちた仕事を再びできる日に備え、全国の仲間との協同に期待している。

 OIGAの今年の活動計画は、観光関連機関やコンシェルジュなどとの情報交換の推進、新たに作成した日英版パンプレットを活用したPR、研修会開催、SNSでの情報発信などがあり、既に取り組みを始めている。個々の会員も、ガイディングのスキルとモチベーション維持のために多様な研修会に参加したり、他地域での取り組みから学びを得たりして研鑽(けんさん)をしている。

 私は、コラム執筆の機会をいただき、ガイド業務の魅力を伝えるエピソードを考えるのが楽しかった。今日は通訳ガイドの三種の神器をお伝えして終わろうと思う。それらはガイドフラッグ、手作り資料、そしてガイドライセンスだ。

 かりゆしウエアの胸元にライセンスを下げ、ハイビスカスのフラッグを手に各地をガイディングする日々が待たれる。一陽来復を願う。