ふわふわかき氷やルーロー飯 本場台湾の味に自信 アイスオアシス(那覇市)<うちなー味まーい>47


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アイスオアシスのイチオシ、甘辛い豆板醤(とうばんじゃん)が利いている「牛肉麺」(前列左)と中華スパイスでじっくり煮込んだ「ルーロー飯」(同右)、県産紅いもで作った「ふわっふわっかき氷」(後列左)とタピオカミルクティー

 那覇市国際通りの真ん中にある「むつみ橋」から入ったむつみ橋通り。2015年に台湾・台北市から移住してきた夫婦、馬夢玲(まもんりん)さん(46)と潘松明(はんそんみん)さん(47)が営むデザート専門店「アイスオアシス」は、その通り沿いの水上店舗1階にある。スイーツにとどまらず台湾の“本場の味”も提供する。

 若者に人気のタピオカドリンクはもちろん、台湾産マンゴーや県産紅イモなどをふんだんに使った「ふわっふわっかき氷」もイチオシだ。

 馬さんは、タピオカドリンク本場の台湾で専門店の運営に携わった経験を持つ。「新型コロナ前は、沖縄を訪れるたびに必ず来店する台湾人客がいた。自分たちの商品に自信がある」と笑顔で語る。

 だが20年以降、新型コロナの影響で観光客が激減。外出自粛で地元客も伸び悩んだ。そこで打開策として、台湾弁当の販売と配達を始めた。

 角切りにした豚バラ肉を中華スパイスと共にじっくり煮込んだ「ルーロー飯」(550円)や、台湾風スパイスの香りに肉汁たっぷりの「からあげ弁当」(550円)など、8種類の弁当が人気を呼ぶ。不定期の週末限定で台湾名物「牛肉麺」(800円)も販売。最近弁当の注文が増え、馬さんは「忙しすぎて閉店まで何も食べられない日もある」とうれしそうに話す。

 午前11時半~午後6時(コロナ禍で変動あり)。那覇市内は弁当二つ以上の注文で配達無料。那覇市牧志3の1の1。(電話)098(988)8689。

(呉俐君)

台湾デザート専門店「アイスオアシス」オーナーの潘松明さん(左)と馬夢玲さん=2月4日、那覇市牧志の「むつみ橋通り」

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