ハブにかまれて後遺症も…沖縄で5月から注意報 「見かけたら離れて」「草むらの草刈りを」


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ハブ(沖縄県衛生環境研究所提供)

 気温の上昇でハブの活動が活発化する季節を前に、沖縄県は5月1日~6月30日、ハブ咬(こう)症注意報を発令する。県衛生薬務課は(1)ハブの隠れ家となる草むらの草刈り、餌となるネズミの駆除など生息しにくい環境をつくる(2)田畑や山野、草地に立ち入る時、夜に道を歩く時に注意する―などの対策を呼び掛けている。

 ハブ咬症被害は2021年に49件発生した。冬眠しないため一年を通し発生しているが、農作業や行楽などで野外に出る機会が増える5~6月と9~11月に被害が増える傾向にある。県の担当者は「12年の92件と比べると半減しているが、ハブが猛毒を有することに変わりはない」と指摘する。「この10年、亡くなった人はいないが後遺症に悩む人は多い」と注意を呼び掛けた。

 ハブを見掛けた場合は1・5メートル以上離れ、市町村に連絡するか緊急時は110番通報するよう呼び掛けている。かまれた場合は自分で動かずに119番に通報するか、一緒にいる人に車でハブ抗毒素を常備する29カ所の医療機関に運んでもらう。
 (安里周悟)


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