沖縄県知事選、自民が今月に候補決定 経済界が県政奪還へ選考委


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
自民県連などによる県知事選候補者選考委員会発足を報告する松本哲治選考委員長(前列中央)ら=1日、那覇市の沖縄ハーバービューホテル

 8月25日告示、9月11日投開票の県知事選に向けて、自民党県連や経済団体などでつくる候補者選考委員会が1日、発足した。選考委員長には松本哲治浦添市長が就任した。選考委は、候補者を5月中に決定する方針を確認した。選考委では「強い沖縄経済の実現に向け、国家戦略として政府と協力」して、沖縄振興を推進する人物であることなどを候補者の条件とすることを確認した。1日の選考委では具体的な候補者名は上がらなかった。大型連休後の第2回会合で各団体などが推薦する人物が報告される。

 選考委は県連幹部や経済団体・党支援団体の代表者ら26人で構成。この中に幹事会(5人)を設置し、選考スケジュールや整理事項などを調整する。

 幹事会委員長は松本選考委員長が兼任する。副委員長として米須義明県商工会連合会長が就き、その他幹事は西銘恒三郎沖縄担当相、中川京貴県連会長、島袋大県連幹事長が務める。

 松本委員長は「慎重に丁寧に、かつ公正公平に選考を進めるが、選挙も迫っているのでスピーディーに結論を出したい」と述べた。

 選考委では、出馬への強い意欲を示している前宜野湾市長の佐喜真淳氏を軸に選考が進む見通し。現時点で県医師会役員の男性の名前も浮上している。 (大嶺雅俊)


【関連記事】

▼【深掘り】玉城知事が2月議会での出馬表明を見送った理由と狙い

▼【深掘り】城間那覇市長の引退に広がる波紋…オール沖縄「想定外」自民「追い風」

▼城間市長の出馬判断に注目 那覇市長選、自民は対抗馬模索、新人も意欲

▼玉城デニー沖縄知事、再選出馬の意向固める

▼玉城知事の再選へ黄信号 名護、南城市長選で2敗