沖縄県は2日、10歳未満から90代の1373人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。同日、玉城デニー知事は対策本部会議後に会見を開き、5月の大型連休以後から続いた感染拡大は「ピークが過ぎた」と説明した。
新規感染者は、先週と同じ曜日と比較して13日連続で減少しているが、本島や宮古圏域に発出している感染拡大警報は予定通り9日まで継続するという。医療用抗原検査キットで陽性となった人に対応する抗原定性検査・陽性者登録センターは6月中も稼働するという。
2日の感染者のうち、年代別では10代が最多の241人で、続いて10歳未満233人、30代224人、40代211人などだった。入院患者は291人で、病床使用率は45・3%。圏域別では本島51・8%、宮古12・1%、八重山15・9%となっている。
感染者がいる社会福祉施設は111カ所327人で、内訳は高齢者施設90カ所で265人、障がい者施設21カ所で62人となっている。高齢者施設では11人が酸素投与を受けている。
重点医療機関で感染などによる医療従事者の欠勤数は426人。
米軍関係の感染は67人だった。
(嘉陽拓也)
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