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まずは関心を持つことから オーディフホールディングス社長・村野勝子<仕事の余白>


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 2016年から「浦添市てだこ未来応援協議会」の委員を務め、今年で6年目となる。

 当組織は学識経験者、学校教育関係者、福祉・医療・保健関係者等、各専門分野において現場の最前線で子どもたちの社会的自立に向け日々取り組まれている方々で構成されている。

 当初は専門外の自分が参加をして何ができるのだろうかと戸惑ったが、一から勉強させてもらう姿勢で、特に子どもの居場所を運営する委員の方からは現状と課題を共有させてもらっている。話の中で「教育現場以外の方が一人でも多く、地域の子どもたちにまずは関心を持ってもらうことが大切で、私たちはそこからがスタートだと思っています」との言葉があった。

 日頃から子どもたちの美味(おい)しい笑顔を思い浮かべながら調理に従事している私たちは昨年、コロナ禍で学校も休校となり、また厳しい状況にある方たちに何か役に立てないかという従業員からの提案で、地域の子どもたちと医療関係者に自社調理場で炊き出したジューシーを提供することができた。今でも「オーディフさんのジューシーとても美味しかった!」と声をかけていただき、こちらの方がほっこりとした気持ちになる。

 ある団体の方からは「『給食を作っているオーディフさんからだよ』と子どもたちに伝えると、その会話から食や調理に関心を持つ子が何人かいました」という話を伺った。食育やキャリア教育につながる支援の活動を今後も継続していきたい。