沖縄出身のラッパーRude-αさん、沖縄戦テーマの新譜「うむい」のCDを小中学校に寄贈 沖縄市


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 【沖縄】沖縄市出身のラップ歌手「Rude-α」(ルードアルファ)さんが16日、市役所を訪ね、「慰霊の日」に合わせてリリースし、平和への思いを歌った新曲「うむい」のCDを市内全小中学校に1枚ずつ寄贈した。慰霊の日当日の23日午後4時半からは、Rude―αさんらが出演する無料ライブ「うむいのわ」(seek life production主催)を沖縄市のミュージックタウン1階音楽広場で開催する。

 「うむい」は沖縄戦を経験した故郷に思いをはせ、争うことより愛することの大切さ、今も残る基地問題への若者の葛藤などについても触れ、平和への願いを歌っている。ミュージックビデオの映像は、同じく沖縄市出身の映画監督・仲村颯悟(りゅうご)さんが手掛けた。

 贈呈式でRude―αさんは、自身も曽祖父が伊江島で戦死したことに触れ「自分たちは戦争体験者の生の声を聞ける最後の世代で、何ができるかを考えた。沖縄の太陽、海、空などの裏にある米軍基地の問題や痛みを子どもたちに伝えたい」と話した。

 桑江朝千夫市長は「音楽を通して子どもたちが平和の尊さを考えると思う。若い人が真剣に平和を考え、後輩に伝えていくことはとても大事だ」と感謝した。
 (島袋良太)