沖縄県宮古島市の伊良部島で、港に停泊中の宮古島海上保安部所属「巡視船しもじ」の船首に備えられた20ミリ機関砲が誤射した問題で、同海保は20日、記者会見を開き誤射の経緯を説明した。会見冒頭、同海保の福本拓也部長は「一歩間違えば、大変な惨事を招く事態になりかねなかった。前代未聞の事態を引き起こしてしまい、どのような言い訳も弁解も通用するものではない」などと謝罪した。
同海保によると、19日午前8時半ごろから、洋上射撃訓練のため職員7人で20ミリ機関砲の点検を実施した。その後、給弾作業を経て、機関砲の取り扱い訓練を実施した。その際、砲に実弾が送り込まれ計8発、誤って発射したという。
同海保は給弾後に機関砲の訓練に及んだことなどによる人為的なミスが要因とみていて、訓練手順や安全措置などに問題はなかったか、引き続き調査を進める。また、同海保は緊急の再発防止策として、20ミリ機関砲の洋上射撃訓練などを全面的に中止するとしている。
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