新鮮なヤギ肉を愛犬にも 「やぎとそば太陽」開発の「ヒージャーキー」 低脂質で栄養価抜群


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ヤギジャーキー「ヒージャーキー」を共同開発したやぎとそば太陽の仲西洋陽さん(左)とペットボックス北谷店の西本政高店長=23日、北谷町のペットボックス北谷店

 素材の調達から加工、販売まで全て県内でまかなった犬用のヤギ肉ジャーキー「ヒージャーキー」がペットショップで販売されている。うるま市石川の料理店「やぎとそば太陽」が開発と生産を担い、「PetBox(ペットボックス)」北谷店と那覇店で14日から販売が開始された。ペットボックス北谷店の西本政高店長によると、これまでに海外産はあったが、国産のヤギ肉ジャーキーの販売は初という。

 「やぎとそば太陽」のオーナーの仲西洋陽さんが、ペットの犬がヤギ肉をうれしそうに食べていたことなどから、「いけるんじゃないか」と犬用のヤギジャーキーをひらめた。昨年夏にペットボックスにアイデアを持ちかけ、開発が決定した。

 ヤギ肉は料理店でもメニューに出している新鮮な赤身を使用し、しっとりとした食感になるように水分量を工夫した。無添加・無着色にこだわり、およそ1年間の試行錯誤を経て完成にこぎ着けた。ヤギは細身で肉量に限りがあるため、ペットボックスのみで販売している。

 ヤギ肉は高タンパク・低脂質で、栄養価は抜群だ。成分には、ビタミン群の中でも特に犬にとって重要なナイアシンが牛肉の4倍、鶏肉の2倍も含まれていた。食べた物の消化を促し、沈静効果が期待できる。仲西さんは「ペットの犬に普通の餌とヤギジャーキーの両方を出すと、必ずヤギを食べる」と太鼓判を押す。

 今後は赤身だけでなく、ヤギのミミガーなどを使ってシリーズ化する予定だ。観光客には犬のお土産として売り出すことを考えている。仲西さんはイベントなどを通じ沖縄のヤギの魅力を発信してきた。「ヤギを食べる間口を広げたいと思って活動してきた。今までは人が対象だったけど、犬にも食べて欲しい」と笑顔で話した。

 (古川峻)