沖縄セルラー電話(那覇市、菅隆志社長)は29日、7月2日に発生したKDDIの大規模通信障害について、「お詫び返金」として一律200円(税抜き)を通信障害時にスマートフォン、携帯電話を契約していた全利用者に支払うと発表した。対象は66万人。基本料金0円のpovo(ポヴォ)契約者には返金の替わりに1ギガを進呈する。
通信障害期間中、24時間以上連続して全ての通信サービスを利用できなかった人などには、約款に基づき、契約料金プランの基本使用料の2日分相当額をお詫び返金に上乗せする。対象は7万人。
返金対象者には8月中旬以降、順次ショートメッセージ(SMS)で案内し、9月以降の請求額から返金額を減算する。
県内の返金総額は1億4千万円で、全額沖縄セルラー電話が負担する。菅社長は報酬の20%を3カ月分、山森誠司専務は報酬の10%を3カ月分、自主返納する。
通信障害は2日午前1時35分に発生。4日午後3時まで61時間25分にわたって全国で影響が出た。沖縄セルラーは、県内の影響数について音声通信が約38万人、データ通信が10万人以上と推計している。影響規模は通信障害の1週間前の同時間帯と通信障害時の位置登録数などの差分をもとに算出した。
29日に那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、通信障害の概要や返金などについて説明した菅社長は「県内でのシェアが高いこともあり、多くの方にご迷惑をお掛けした。二度とこのようなことがないように、安定した通信サービスの提供に努めたい」とおわびした。 (玉城江梨子)
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