沖縄コロナ4406人「観光客は薬を多めに」 施設内療養は最多1756人(8月1日朝)


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オミクロン株の電子顕微鏡写真

 沖縄県は31日、10歳未満から90代以上の4406人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。直近1週間の新規感染者数の前週比は1・17倍となっている。県全体のコロナ専用の病床使用率は84・7%で、圏域別では本島が92・8%、宮古が37・9%、八重山が50・0%となっている。重症者用病床使用率は41・9%となっている。

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 県が支援に入っている社会福祉施設は222施設。施設内療養者数は1756人と過去最多を更新している。酸素投与中の人数も82人と過去最多で、内訳は高齢者施設が72人、障がい者施設が10人となっている。

 入院調整が必要な患者を一時的に受け入れる入院待機ステーションは31日時点で31床が稼働しており、18人が入っている。

 県の宮里義久感染対策統括監は「県内ではいつでもどこでも誰が感染してもおかしくない。一般医療が制限されていることは強く認識してほしい。基本的な感染対策やワクチン接種を最新の状態にするなど、一人一人のできる対策をやってほしい」と話した。離島で陽性が判明した場合の待機場所の確保が課題になっているといい「観光客には、体調不良時に備えて薬を多めにもってくるなど体調を管理してほしい」と呼びかけた。 (中村優希)

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