デッドボールでサヨナラ負け…安座間涙止まらず「本当に悔しい」 興南、我喜屋監督もねぎらい<夏の甲子園>


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仲間とともに試合後の整列に向かう興南の安座間竜玖(右から3人目)=8日、兵庫県の阪神甲子園球場(大城直也撮影)

 第104回全国高校野球選手権大会第3日は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われ、沖縄代表の興南は市船橋(千葉)に5―6のサヨナラ負けを喫した。

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 最後に投じた一球が相手打者の体に当たると、安座間竜玖はマウンド上で崩れ落ちた。三振を取ろうと思い切り腕を振ったが、サヨナラの三走を本塁に返す結果に「本当に悔しい」と涙が止まらなかった。

 先発の生盛亜勇太が攻略され、九回無死二塁のピンチの場面でマウンドを託された。試合を終え、生盛から「俺のせいだよ」と声を掛けられ「ごめん」と返すのが精いっぱいだった。我喜屋優監督は「厳しい中でベストを尽くした結果」とねぎらった。

 昨秋の九州大会で生盛が離脱した時は、背番号1を背負ってマウンドを守り、チームからの信頼も厚い。今後は大学に進学して野球を続ける。甲子園で涙した経験を糧に「大学でしっかりやっていきたい」と前を向いた。
 (金良孝矢)

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