ちむどんどん第91話では、我那覇良昭(田久保宗稔)が再登場し、賢秀(竜星涼)と再会します。披露宴の席で、独立して沖縄料理の店を開くことを宣言した暢子(黒島結菜)は、あまゆで和彦と新婚生活をスタートさせました。賢秀は、暢子の沖縄料理店開店の夢を応援するためにビッグなビジネスを求めて、またも東京にやってきたのでした。我那覇と出くわした賢秀は、頭に幼少時に買ってもらったスーパーバンド、そして足には「島ぞうり」を履いていました。東京に来たばかりの暢子も履いていた「島ぞうり」とは、どのようなものでしょうか。
島ぞうりは現在、主に「ゴム製のビーチサンダル」のことを差し、赤や青、黄、黒などさまざまな鼻緒のものが販売されています。沖縄戦直後、沖縄で出回っていた「サバ」と呼ばれていた固いゴム製の青緑色の履物が、島ぞうり(島サバ)の元祖と考えられています。1950年ごろに、本土産の柔らかく足触りよいビーチサンダルが沖縄に入り、普及していきました。県内では1959年、「日華ゴム」が沖縄の地元の代理店と共に設立した「沖縄月星ゴム」の工場で製造が始まりました。60年代には110万足の需要があり、県外にも出荷していたといいます。現在の島ぞうりは、インドネシアなどからの輸入品が主流となっています。