
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」14日の放送で、ヒロイン・比嘉暢子の父賢三(大森南朋)が三線を手に「とうしんどーい~」と歌う場面がありました。大森さんはドラマ撮影に入る4カ月前から同歌「唐船ドーイ」の稽古に励まれたようです。本場面は日本語訳付きで放送されました。うちなーぐちの歌詞は次のようなものです。
「唐船ドーイ さんてえまん 一散走(ばあ)えならんしや ユイヤナ 若狭町村のサ 瀬名波の老爺(たんめえ) サーヨセンスル ユイヤナ」
(中国からの船がついたぞと言っても、一目散に走らないのは、若狭町村の瀬名波家の御老人だけさ)
沖縄は琉球王国時代、中国との関わりが深く、琉球国王即位の際などに中国から使者が訪れました。役人も町人も使者がやってくる何ヶ月も前から準備をし、唐船が入港すると町中あげての大騒ぎとなりました。
暢子たちはこの歌に合わせてカチャーシーを踊っていました。今でも沖縄では結婚式の締めやエイサーの曲として親しまれています。
沖縄都市モノレール「壺川駅」で流れる音楽にも採用されています。