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チーム力で勝つ オーディフホールディングス社長・村野勝子<仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 今年も球児達の熱い夏が終わった。初優勝を遂げた仙台育英学園高校の須江航監督の優勝スピーチには、全員で勝ち上がってきた勝利の裏に全国の高校生を想う監督の気持ちがあふれており、こちらまで熱い思いがこみ上げてきた。一人ひとりにスポットが当たる「皆が主役」のチームはとても素晴らしい。

 弊社は昨年に続き今年の夏も自治体担当者の方々の協力も得て、1千食のジューシーを地域の子ども達に寄贈することができた。無事に実施できたのは、細かな連絡調整に始まり、担当栄養士が衛生管理に細心の注意を払い、下準備と調理まで各担当者が連携を取った、見事なチームプレーのおかげである。

 大量調理でありながら、お米一粒一粒に至るまで出汁(だし)の風味がしみ込んだジューシーに仕上げるために、調理現場で指揮をとるのが弊社の統括技師長であるが、その熟練の技の承継にも力を入れている。安心安全な美味しい「食」を届けるという目標に向かう時、瞬時にチームがまとまる団結力は弊社の最大の強みだ。今後もさらなる可能性を伸ばしていくために、オーディフグループの一人ひとりが学び続ける組織でありたい。

 今回が最後のコラムとなる。執筆の経験も自信も無く依頼を受けた当初はかなり迷った。思いを文字に起こす難しさに直面し、プレッシャーと格闘した半年間であったが、社内や社外の皆様から温かい励ましの言葉を多数頂戴し、貴重な体験ができたことに感謝申し上げます。