【ちむどんどん第105話】祝い料理にもなる田芋 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
田芋料理「ドゥルワカシー」

 ちむどんどん第105話では、給食の残飯率削減に取り組む良子(川口春奈)の強力な助っ人に、母・優子(仲間由紀恵)が現れました。2人は、野菜ができるまでを田芋(たーんむ)のキャラクターや紙芝居を使って、児童に紹介します。作物に込められた意味を知った子どもたちは、給食を美味しそうに頬張るのでした。

 一方、暢子(黒島結菜)の沖縄料理店「ちむどんどん」は、早くも客足が遠のき、赤字に転落してしまいます。

 さて、紙芝居でキャラクターにもなっていた田芋はどんな野菜でしょうか。

 田芋は、水田で育てられる野菜です。水芋とも呼ばれます。サツマイモよりも前に沖縄にやってきており、重要な食料でした。ドラマにも登場した「ドゥルワカシー」は、切った田芋とムジ(茎、ズイキ)をラードで炒め、あられ切りにした豚肉、しいたけ、かまぼこなどを加えておいしい豚だしで煮込みながら、きんとん状に練り上げ塩で味をつけます。田芋の香りと粘りにそれぞれの持つ味わいが一つとなって、アジクーターと言われる深みのある味を生みます。

 田芋は親芋の周りに子芋をつけることから子孫繁栄を意味し、祝い料理の代表的な食材 となっています。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?

☆琉球新報デジタルにご登録すると「ちむどんどん」の記事がすべて読み放題!!