【ちむどんどん第107話】沖縄にもある食べる菊 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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食用菊を散らした炊き込みご飯

 ちむどんどん第107話では、客足の落ち込みを受けて、暢子(黒島結菜)の気持ちも、どんどん落ち込んでいきます。暢子を元気付けようと、和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)も、お手伝いの波子(円城寺あや)と店を訪ねます。差し入れは「スケトウダラと車麩の煮しめ」や「菊のお浸し」など、波子の田舎の料理を詰めたお弁当でした。重子の励ましに元気付けられた暢子でしたが、やがて店の休業を決意します。

 さて、波子の弁当に入っていた菊ですが、沖縄でも近年食用菊の生産が増えてきています。沖縄の食用菊は、1996年に沖縄市コザ農協が食用菊の産地化に向けて取り組みを強化したことをきっかけに、現在では沖縄市の特産品となりました。市内の給食の献立にも定期的に使用され、おひたしや炊き込みご飯の添え物などとして食べられています。

 沖縄は菊の栽培に適した土地のため、彼岸向けなど観賞用の菊の栽培も盛んです。夜に電気で照らす「電照菊」などの風景も見られます。ちなみに、沖縄では旧暦9月9日の「重陽の節句」に家族の健康や長寿を願い、菊酒を飲む風習があります。


>>【まとめ】ちむどんどんキーワード集

▼ちむどんどんってどんな意味?

▼復帰前の沖縄、映画館と遊園地はなかった?

▼意味深な民俗学者の一言「19年の空襲で…」って?

▼「とうしんどーい!」って何? 沖縄県民には結婚式や旧盆でおなじみの曲

▼「まーさん」と言えば…ピンクと黄色のあのマーク?

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