那覇市は8日開かれた市議会9月定例会代表質問で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から市への寄付が過去に1件確認されていると明らかにした。仲本達彦総務部長が普久原朝日氏(立憲なは)に答えた。
仲本氏は「団体の活動やそれに伴う社会的な問題が表面化している現状を鑑み、今後は寄付の受け入れやイベントの後援などは行うべきではないと考えている」と述べた。
旧統一教会は2020年1月、首里城再建に役立ててほしいと56万8千円を市に寄付した。市はほかからの寄付も含めて同年12月に県に渡し、首里城復興基金に積み立てられている。
県首里城復興課は取材に対し、今後の対応について「那覇市と相談する。もし市が返金するなら対応する」と答えた。那覇市総務課は「現時点で返金までは考えていない」としている。
(伊佐尚記)
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