岡田直樹沖縄担当相は15日、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画が主要争点となった知事選で、玉城デニー知事が再選したことについて「選挙は住民の方々が抱える課題に対する総合的な判断なので政府としてコメントは控えたい」などと述べた。
その上で「政府の基本的な立場としては普天間飛行場は一日も早い全面返還を求めている」との姿勢を示した。宜野湾市の西普天間住宅地区の跡地開発などを推進する考えを示した。
玉城知事は14日に岡田氏と初面談し、11日の知事選で再選したことを踏まえて「民意は明確に反対が示されている」と述べ、計画の断念を求めていた。
岡田氏はこの日、首里城や沖縄IT津梁パークなど本島各地を視察。「自治体や経済界との意見交換の中でさまざまなアイデアを頂いた。そうした声に耳を傾けながら、しっかりと強い沖縄経済を築いていく」と話した。 (武井悠、梅田正覚)
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