安倍元首相の国葬、学校での弔旗・半旗の掲揚を行わないよう求める 市民団体が沖縄県教委に要請


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 島ぐるみ宗教者の会と沖縄平和市民連絡会の関係者は20日、那覇市の県教育委員会を訪れ、27日に予定される安倍晋三元首相の国葬を巡り、学校での弔旗・半旗などの掲揚を行わないことなどを求めた。

 島ぐるみ宗教者の会の谷大二さん、沖縄平和市民連絡会の北上田毅さん、岡本由希子さんが出席し、半嶺満教育長に代わり対応した諸見友重総務課長に申し入れ書を手交した。

 「国葬という名で、学校で弔旗・半旗を掲げ、子どもたちに黙とうなどによって喪に服させるようなことがあってはならない」とし、(1)国葬の際、学校での弔旗・半旗などの掲揚を行わないこと(2)教員や児童生徒に黙とうなどをさせないこと―の2点を要請した。

 諸見課長は「県教育委員会としては、弔意表明などに関して県立学校などに通知する予定はない。皆さんのご要望は教育長にお伝えする」と述べた。
 (吉田早希)

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