「座り込みにはたくさんの意味」沖縄平和運動センターの山城さん ひろゆきさん「辺野古」投稿 搬入時間に合わせ抗議「命に配慮しながら運動」


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辺野古での座り込みの抗議について語る沖縄平和運動センターの山城博治顧問=6日、本島中部

 インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)さんが名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ、抗議日数を示した掲示板について「0日にした方がよくない?」などとツイッターに投稿した件について、沖縄平和運動センターの山城博治顧問が6日に本紙取材に応じた。「(基地建設の)作業があるときに座り、ないときは座らないということだ。なぜ『私が見たときにいなかったから0日』という議論になるのか」と疑問を呈した。

▼ひろゆきさん「0日にした方がよくない?」 辺野古ゲート前の座り込み抗議巡る投稿が物議

 辺野古のゲート前の座り込み抗議は2014年7月から、基地建設工事の資材搬入を阻止しようと始まった。当初は24時間体制だったが、資材搬入が1日3回とパターン化する中で、抗議もそれに合わせた時間帯に実施するようになった。山城さんは「『運動は命を懸けるものではない』が持論だ。大衆運動はみんなでやることだ。自分の命にも(抗議行動に対応する)機動隊員の命にも配慮しながら運動を続けてきた」と語る。ゲート前の約8年の抗議行動で、大事故は起きていないという。

 座り込みの意義について「『抵抗する沖縄』『中央へのあらがい』への可視化された象徴として辺野古がある。(辺野古新基地建設を巡る)司法や国と県のいびつな関係への、住民側の抗議でもある。座り込みにはたくさんの意味が付与されてきている」と強調した。

 本紙は5日から、ひろゆきさんにツイッター上で投稿の意図などを質問しているが、6日午後11時現在も回答はない。

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