23日投開票の那覇市長選で初当選した知念覚氏が24日午前、那覇市の選挙事務所で報道各社の取材に応じた。知念氏は一夜明けての気持ちを問われ、「当選確実の報道が出た後からすぐ次年度の予算編成のことを考えている」と述べた。那覇軍港の跡地利用について「副市長を退任する前、どういう企業がここに魅力を感じ、産業的な展開をしていけるのかという調査が次年度予算でできないかとお願いした。それから始めて、地主らいろんな方々と話し合って早急に将来像を描きたい」とした。
知念氏は目指す那覇市の将来像について「お年寄りから子どもまで同じ地域で助け合いながら過ごせるのが夢だ。産業的な部分、財政基盤も同時並行でつくりあげ、心と経済的なものが一体化した街をつくりたい」と展望を描いた。政権与党との連携については「就任前に1回あいさつに行かないといけない。それまでに私なりのメニューがつくれるなら、こんなのはどうかと気軽に話ができればいい」と述べた。
米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に対する自身の考えを表明する予定は「今のところない」とし、「原点は(反対の民意が示された)県民投票だ。これは県政の重要課題だ。どうやって解決していくのか注視したい」と述べた。
市長選で相手候補の翁長雄治氏に投票した有権者の思いについて「私自身がどう受け止め、次の行動に示していくか考えないといけない。具体的にはこれから精査する」とした。
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