首里城正殿 きょう起工式 完成は26年秋 沖縄 焼失から3年


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
焼失前の首里城

 2019年10月の火災で焼失した首里城正殿の復元工事起工式が3日午後1時30分から、首里城公園の特設会場で開催される。一般参加はできないが、ユーチューブの沖縄県首里城復興課アカウントなどで中継配信する。26年秋の完成に向け、首里城正殿の再建は大きな節目を迎える。  

 ▼こうなる!新しい首里城 令和の復元の特徴

 起工式は玉城デニー知事や岡田直樹沖縄担当相のほか、県関係国会議員やウチナーンチュ大会で来県中の各国県人会長など約200人が参加する。現在までの復興の経過、今後の大まかな計画の紹介や「かぎやで風節」の上演などがある。

 正殿本体の復元整備、城郭内の防災・防火設備の整備などにかかる総工費は約120億円を見込んでいる。

 当日はこのほか、首里城正殿の構造材として使用する御材木(おざいもく)を首里城に運ぶ木遣(きやり)行列や、木遣イベントなどが実施される。これに伴い、首里城周辺の道路で午前7時から午後1時まで交通規制が行われる。 

(武井悠)

【関連記事】

▼こんなに美しかった首里城の正殿 琉球新報の写真で振り返る

▼【動画スペシャル】首里城焼失、あの日何が…10・31ドキュメント

▼寄付は55億円超 その使い道は?

【首里城 私たちのリアル】復興の形は? 20代、30代、40代が語り合った

▼【ルポ】首里城焼失 その時、記者は…衝撃、悲しみを乗り越えて