沖縄市宮里の路上で今年1月、バイクで走行中の男子高校生(17)=当時=と、沖縄署に勤務していた巡査(30)が接触し、男子高校生が右目を失明する重傷を負った事件で、巡査が特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検されたことを受け、沖縄県警は4日、臨時警察署長会議を開催した。
鎌谷陽之本部長は訓示で「本来、守るべき少年に極めて重い傷害を与えてしまい、ざんきに堪えがたいものがある。その後の誹謗(ひぼう)中傷が被害者や家族に与えた苦痛に思いをいたすと言葉もない」などと事件に触れた。「二度とこのようなことが起こらないよう、県民の信頼を取り戻すべく、全職員が一丸となって職務にまい進する必要がある」と述べた。
会議は県内各署長、首席監察官、本部関係所属長など主要幹部が出席、宮古・八重山署長はオンラインで参加した。職員の適正な職務執行や再発防止策に関し、関係部長から指示を受けた。
県警は指示内容を全職員約3千人に伝達して再発防止策などに取り組み、適正な職務執行の順守に努めるとしている。
【関連記事】