新型コロナ、国際線の新たな水際対策とは? 那覇空港、事前登録で審査を短縮


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新たな水際対策を説明する那覇検疫所那覇空港検疫所支所検疫衛生・食品監視課の豊里進課長=9日、那覇空港国際線ターミナルビル3階質問票登録エリア

 新型コロナウイルス感染対策の一環で、日本人を含めた海外からの入国者に対する水際対策が新たに講じられている。那覇検疫所は9日、那覇空港国際線ターミナル内の水際対策エリアを琉球新報社に特別公開し、新たな検疫措置を紹介した。

 新型コロナの水際対策では、乗客が飛行機から降りて入国手続きをする前に、サーモグラフィーで体温を確認する。発熱などの症状がある乗客を、空港内で設置された健康相談室へ案内し、状況に応じて同空港内にある検体採取ブースで検査を受けることもある。

 検査で陽性となった場合、検疫所が指定する施設で療養するか病状によって隔離して入院するといった体制を確立した。

 那覇検疫所那覇空港検疫所支所の検疫衛生・食品監視課の豊里進課長は「(水際)対策はまた変わる可能性があるので、入国前に関係機関のホームページで確認してほしい」と呼び掛けた。

 同検疫所によると、現在、検疫と入国審査、税関申告の入国手続きは全てオンラインに移行したほか、入国者は「有効なワクチン接種(3回)証明書」または出国前72時間以内の「検査証明書」、健康状態や滞在先を申告する「質問票」の提示が求められる。いずれの登録は入国前にウェブ上でできる。

 入国前に証明書などを登録すれば、空港で登録画面を検疫所の職員などに見せるだけで手続きが順調に済むという。

 那覇検疫所上席空港検疫管理官の吉永裕治氏は「質問票の項目は結構あるので、事前に登録すると入国審査の時間が大幅に短縮できる」と事前のウェブ登録を呼び掛けている。

 入国手続きは、デジタル庁のウェブサイト「ビジット・ジャパン・ウェブ」 https://vjw-lp.digital.go.jp で情報を登録できる。パソコンでの登録が難しい入国者は、到着時に空港内でも質問票の記入ができる。
 (呉俐君)

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