実質上げ幅は18.7%の見込み 沖縄電力の料金値上げ、政府の緩和策導入で


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 政府は電気料金の抑制のため、2023年2月分から約2割値引きする負担緩和策を導入する方針だ。沖電が国に申請した来年4月以降の値上げ幅は39.3%だが、同社は政府の値引き措置を加味すれば、実質的な値上げ幅は18.7%になる見込みだと説明する。

 政府の対策では、一般家庭向けは使用量1キロワット時当たり7円引き下げる。沖縄電力管内の標準家庭(月間使用量260キロワット時、現在の電気料金8847円)の場合、1カ月当たり1820円の値引きになる。

 4月に沖電の申請通り認可となった場合、標準家庭の電気料は1万2320円に上昇するが、値引き措置を踏まえると1万500円程度になる。ただ、政府の負担緩和策は23年9月分までで、以降は値引き幅を縮小する方向となっている。
 (當山幸都)


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