体張り工事車両進入に抵抗 シュワブゲート前 86歳島袋文子さん


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米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、強制排除しようとする警察官に対し、体を張って抵抗する島袋文子さん=29日午前、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】沖縄防衛局が29日、新基地建設に向けた埋め立て本体工事に入ったことを受け、辺野古在住で移設に反対して抗議行動を続ける島袋文子さん(86)も同日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前に駆け付け、最前列で体を張って抗議した。警察官に抱えられて排除されても、再び車両進入の阻止のために抗議行動を続けた。さらに他の市民らが一時休憩の時間に入っても、しばらくゲート前を動かず怒りをぶつけた。強制排除しようとする警察官には声を荒らげて抗議した。

 「負けない方法 勝つまでずっと 諦めぬこと」などと記したピンク色のTシャツを着けた島袋さんは早朝から座り込みに参加。他の市民らとスクラムを組み、排除しようとする警察官らをにらみつけた。
 休憩時間に入って島袋さんは、一緒に参加した人たちと同日の抗議行動を振り返り「今日もたくさんの人を怒った」と話していた。一緒に抗議に参加した女性らは「行動から思いを感じてほしい」と県や市の訴えを無視し、作業を強行する政府に怒りを込める島袋さんの思いを感じ取っていた。
英文へ→Eighty-six-year-old Fumiko Shimabukuro takes a stand in front of Camp Schwab