沖縄県の玉城デニー知事は14日午前、県議会11月定例会一般質問の開始前に登壇し、前日の質問中に県議会野党である沖縄・自民会派の議員らに向けて指を指したのは不適切な行為だったとして、謝罪した。
13日の一般質問では、那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設を前提とした那覇港の港湾計画改定に反対姿勢を示した比嘉瑞己氏(共産)の質疑の際に、自民議員の席から「そうだ」「白紙に戻せ」などの発言があり、玉城知事は指を指した。
知事の指さしについて沖縄・自民会派が問題視し、14日の一般質問前に議会運営委員会が開かれるなどし、本会議の開会が1時間程度遅れた。
開会冒頭、玉城知事は「那覇港管理組合議会では賛成をした沖縄・自民会派の席から真逆と思われる発言が聞こえた。これは本心で言ってるのかと疑問に思い、思わず指を指してしまった」と釈明。「議場において不適切な行為をしたことについて反省している」と陳謝した。
知事の謝罪を受け、この日予定している一般質問が始まった。
議会運営委員会では自民の島袋大氏が「議会を冒涜し、威嚇的な行為で許されない」と反発したほか、与党の比嘉京子氏(てぃーだ平和ネット)も「(指を指す)行為そのものは議場でやるべきことではない」と否定的な意見が出た。
(梅田正覚)
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