「しつけが目的」児童を殴り骨折させた父親、傷害容疑で逮捕 那覇署 児童本人「階段で転んでケガ」と当初は否定、体に複数のあざ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 那覇署は13日、那覇市の自宅で小学低学年の児童に殴る蹴るなどの暴行を加え、左腕を骨折させるなど全治約2カ月のけがを負わせたとして、傷害容疑で、父親で40代の会社員の男を逮捕した。「しつけの目的でやった」などと話していて、暴行の様態については一部否認している。男は児童の継父だという。

 逮捕容疑は11月9日午後6時50分から8時ごろの間、児童を暴行し重傷を負わせた疑い。

 那覇署によると、11月上旬、関係機関から虐待の可能性を示唆する通報を受けた。児童は当初「階段で転んでけがをした」などと話し、父親の暴行を否定していた。その後、暴行を受けたことを認め、関係機関が児童を保護した。児童の体には複数のあざが確認されているという。

 事件当日、自宅には母親やきょうだいもいたことから、同署は母親から話を聞くなどし、常習的な虐待の可能性も視野に詳しく調べを進めている。

【関連記事】

▼「児童虐待の疑い」児相への通告が1043件で最多 沖縄県警

▼専門家「親のストレス、子に」 家事などの負担のはけ口 児相通告過去最多

▼「いい親」からの変容 児童虐待、その背景にあるものとは…

▼「中立的立場」は加害者寄り 子どもへの暴力防止で研修 おきなわCAPセンター

▼沖縄で起きた事件・事故